田川での墓じまい事例|13柱を福岡の納骨堂へ移した心あたたまる一日
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【墓じまい事例】田川での13柱のお引越し――「ありがとう」の気持ちで見送った日
こんにちは。墓じまい専門会社「ありがとう」です。
今回は、福岡県田川市でお手伝いさせていただいた13柱の墓じまい事例をご紹介します。
「墓じまい」と聞くと、「何だか寂しいな」「ご先祖様に申し訳ないのでは…」と思われる方も多いかもしれません。でも実際にご依頼いただいた方々からは、「やってよかった」「気持ちが楽になった」と前向きなお言葉をいただくことがほとんどです。
それでは、田川でのお墓じまいの一日を、少しだけ覗いてみましょう。
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■ ご相談のきっかけは「これからのことを考えて」
今回ご相談いただいたのは、福岡市内にお住まいのご夫婦。お墓は田川市の山あいにあるもので、年に一度のお参りも難しくなってきたとのことでした。
「子どもたちは関東に住んでいるし、これから先、誰が見てくれるのか…」
「草取りも、山道の移動も、年々きつくてね」
そんな現実的なご事情から、思い切って墓じまいを決意されたそうです。最初は不安もあったそうですが、「きちんと供養して、次の場所に丁寧に移せば、ご先祖様もわかってくれる」と、ご家族でしっかり話し合われたうえでのご決断でした。
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■ お墓の場所は田川の自然豊かな山あい
現地は、田川のとても静かな山のふもと。木々が風に揺れ、鳥やセミの声が響く、昔ながらの穏やかな場所でした。代々続いた立派なお墓には、13柱のご先祖様が大切に納められていました。
ただ、作業中に少しだけ「自然」の洗礼を受けることに…。
スタッフが現地調査をしていると、足元にコロコロと小さな粒。「あ、これは…シカですね」。
さらに墓石の陰から「ちょこん」と顔を出す小さな蛇にも遭遇。思わず「これは修行だな…」と笑ってしまうような場面もありました。
自然の中で長い時間を過ごしてきたご先祖様に、改めて敬意を感じた瞬間です。
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■ 閉眼供養とお別れの時間
墓じまいの第一歩は「閉眼供養(へいがんくよう)」から。これは、お墓に宿ったご先祖様の魂に「これから新しい場所に移りますよ」とお知らせする大切な儀式です。
お坊さんに来ていただき、ご家族も立ち会われ、静かに手を合わせていただきました。
お経が山に響き、ご先祖様に感謝の気持ちをしっかりと伝えることができた、あたたかな時間となりました。
ご夫婦は「ちょっと寂しいね。でも、これでちゃんと節目になるね」と涙ぐまれながらも、安心した表情をされていました。
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■ お墓の撤去とご遺骨の取り出し
供養が終わった後は、いよいよお墓の解体作業です。今回は重機を使わず、周囲の自然や他のお墓にも配慮して、できる限り手作業で進めました。
墓石を慎重に取り外すと、その下から出てきた骨壺たち。きれいに整えられた状態で、代々のご先祖様が大切に納められていました。
合計13柱。ひとつひとつに「ありがとうございました」と声をかけながら、新しい納骨先へ丁寧に移送する準備を行いました。
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■ 新しい納骨先は福岡市内の室内型納骨堂
今回ご家族が選ばれたのは、福岡市内にある室内型納骨堂。アクセスが良く、天候に左右されず、バリアフリーでいつでもお参りができる施設です。
納骨ブースは小さなお仏壇のような個室形式で、写真やお花、お線香などを自由に飾ることができます。
「ここならお参りも気軽に行けそう。子どもたちも帰省したときに一緒に手を合わせられるし、何より安心」と、ご家族も満足されていました。
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■ 「墓じまいして、心が軽くなりました」
すべての作業が終わった後、ご夫婦からいただいた一言が印象に残っています。
「ちゃんと供養できて、心の重荷がひとつ降りたような気がします。
“ありがとう”って言えたのが、何より良かったです」
私たちもこの言葉に、改めてこの仕事の意味を感じました。
墓じまいは「終わり」ではありません。「新しい形の供養」へのスタートです。そしてそこには、必ず「ありがとう」の気持ちが込められています。
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■ 墓じまいは前向きな選択です
「お墓をなくす」というと、後ろ向きな印象を持たれがちですが、実際には「今後の家族のために」「ご先祖様に失礼のないように」と、しっかりと考えた末の前向きな選択です。
今回の田川での13柱のお墓じまいも、そんな温かく誠実なご家族の思いに満ちていました。
私たち「ありがとう」は、これからもひとつひとつのご供養に心を込めて、まごころでお手伝いしてまいります。
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お墓のこと、これからの供養のこと、気になることがあればお気軽にご相談ください。
「ありがとう」で、未来に向けたお別れと新しいご供養をお手伝いします。
