「墓じまい」が急増!樹林葬・循環葬・散骨…福岡で広がる新しい弔いの形
「墓じまい」が急増中!自然に還る新しい弔いの形と、思わぬトラブルのお話
みなさんこんにちは、福岡の墓じまい専門「やま中」です。最近「墓じまい」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。実際に私たちのもとへも、「お墓を維持するのが大変」「子どもたちに負担を残したくない」というご相談が日々寄せられています。
少し前までは「お墓は代々継いでいくもの」という考えが一般的でしたが、いまは時代が大きく変わりました。ライフスタイルや家族のあり方が多様化し、供養の形も驚くほど選択肢が増えているのです。
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■ 墓じまいから始まる「第二の供養」
お墓を片付けたあと、「じゃあ遺骨はどうするの?」というのが一番の関心事。従来であれば寺院の永代供養墓に納めたり、納骨堂に移すのが一般的でした。ですが最近は、「自然に還る」ことを意識した新しい供養方法が人気です。
たとえば…
• 樹林葬
森の中や霊園の樹木の下に遺骨を埋葬し、自然の一部として眠る方法。都会の喧騒を離れて、木漏れ日と鳥のさえずりに包まれると、ちょっとした森ガール気分になれます。
• 循環葬
まだ新しい形ですが、「土に還して、自然の循環の中で生き続ける」という発想。堅苦しく言えばエコロジー、柔らかく言えば“地球と一緒に余生を楽しむ”という感じです。
• 海洋散骨
福岡でも人気上昇中。海に囲まれた街ですから「最後は玄界灘に還りたい」と希望される方も多いのです。実際に散骨を体験されたご家族からは「海を見に行くたびに会える気がする」という声も。
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■ 多様化する「弔いの形」とトラブルの種
ところが、供養の形が多様化すると、どうしてもトラブルが増えるのも現実です。たとえば…
• 「親が勝手に墓じまいを決めていた」と後で子どもが知り、家族間で揉めてしまったケース。
• 「樹林葬にしたい」と思ったものの、親族の中には「やっぱりお墓がないと寂しい」と反対する人がいたケース。
• 海洋散骨をしたけれど、「手を合わせる場所がない」と不安に感じる方が出てきたケース。
私たち「やま中」でもよくご相談を受けますが、大切なのは「事前に家族で話し合うこと」。弔いの形に“正解”はありませんが、“納得感”はとても大事なんです。
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■ 墓じまいの現場で見たエピソード
あるご家庭の話です。お墓の場所は山奥で、片道2時間以上かけて草むしりと掃除。お孫さんは部活で忙しく、結局お墓参りは年に1回だけ。
「だったら、孫が気軽に会える場所に移してあげよう」と墓じまいを決意されました。選ばれたのは樹林葬。「森の中で眠れるなら、退職後にやりたかったキャンプ気分です」と笑顔で話されていたのが印象的でした。
逆に、ちょっと困ったケースもありました。ご夫婦だけで墓じまいを決めて樹木葬に。ところが法事の席で初めて知らされた親戚から「なんで相談してくれなかったの!」と大激怒。お坊さんまで困惑し、その日の宴席はなんとも微妙な空気に…。
「供養の形は人それぞれ」ですが、やっぱり一言相談しておけばよかったな…と、そのご夫婦も後から反省されていました。
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■ やま中が伝えたいこと
時代とともに「弔いの形」はどんどん自由になっています。でも、その自由を楽しむためには「準備」と「話し合い」が欠かせません。
私たち「やま中」は、ただお墓を片付ける会社ではなく、「これからの供養を一緒に考えるパートナー」でありたいと思っています。樹林葬でも、散骨でも、納骨堂でも、「やって良かった」と思えるような形を一緒に探していければ、それが一番の供養だと信じています。
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まとめ
「墓じまい」は、ただのお片付けではありません。ご先祖様とご家族をつなぐ大事な節目。そして未来への贈り物でもあるのです。
福岡でも確実に広がっている新しい弔いの形。どれが正解かは分かりません。でも、「自分と家族が笑顔で選べる方法」こそが、きっと一番いい供養なのだと思います。
